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穀物牛と牧草牛の違いって?

牛は、もともと草だけを食べて生きる反芻動物。4つの胃袋を持ち、何度も噛み返しながら栄養豊富で繊維質の牧草を消化します。日本をはじめとする世界の国々では霜降り牛肉を生産するために、牛を牛舎内の柵の中に入れ、高カロリーの穀物飼料や人工飼料などを与えて肥育するのが主流。そして運動を制限し、人工的に太らせています。一方、ニュージーランドの牛は放牧による完全な牧草食。ストレスフリーの、自然の摂理に合った飼育方法です。野菜の無農薬有機栽培にこだわる人なら、牛の飼育方法にも注目したいですね。

科学が証明した、牧草牛の栄養価

一般的に、牛肉は良質なアミノ酸を含み、人間の健康に重要な役割を果たすことが知られています。特に牧草飼育牛の肉は、良質の脂肪酸やたんぱく質、鉄分、ビタミンB類、亜鉛、その他のミネラルやビタミンをバランスよく含んでいます。コエンザイムQ10、タウリン、カルノシン、オメガ3脂肪酸、共役リノール酸などの生理活性物質は、穀物肥育牛よりも牧草牛に多く含まれています。コエンザイムQ10は、細胞にエネルギーを供給する重要酵素の共同因子となる強力な抗酸化物質。またカルノシンは、筋肉が酸性に傾くのを防ぎ、老化防止にも役立つ抗酸化物質。牧草牛はこのような生理活性物質を含む、機能性食品のひとつと考えても間違いではないでしょう。

理想的なたんぱく質の摂取法

よくいう5大栄養素の中で、最も重要なものはたんぱく質。他の栄養素は、良質なたんぱく質で補うこともできます。カロリーと違って、たんぱく質の必要量は加齢によって減少することはありません。たんぱく質は常に新陳代謝に使われ、生き続ける限り年齢に関係なく一定量が必要な栄養素だからです。一日に必要なたんぱく質は、成人女性で50g、男性で60gといわれます。赤身牛肉(輸入牛)のロースの場合、たんぱく質の量は100g中20.4gです。男性が肉だけでたんぱく質を摂ると仮定すると、一日300gの赤身牛肉のロースでOK。しかし脂肪分の多い霜降り牛肉でたんぱく質を摂ろうとすると、500gも必要です。この理由は、放牧飼育の牛の場合は運動によって発達した筋肉に良質なたんぱく質が含まれるから。見た目は同じ赤身でも、放牧牛には脂肪が少なく、豊富なたんぱく質が含まれています。たんぱく質は、牧草牛の赤身肉で、賢く摂ることをおすすめします。

太りにくい身体を作るなら牧草牛。

皮下脂肪がつきにくい身体を作ることで注目されている共役リノール酸は、牧草牛の赤身肉に最も多く含まれています。それもそのはず、この栄養素はもともと牧草の中にあるものなのです。この共役リノール酸は授乳期にも必要な脂肪酸なので、出産直後の子育てママにもおすすめ。また、赤身牛肉の「赤」の正体は鉄分です。ヘモグロビンを造成する鉄は、新陳代謝を活性化して免疫力を高めます。鉄を野菜だけで摂るには、ポパイのように大量に食べなければなりません。その点、牧草牛には体内吸収率の良いヘム鉄が豊富。200gで1日の必要量がクリアできます。

野菜不足に牧草牛、これホントです。

緑の草を食べる牛の肉には、緑黄色野菜の栄養が凝縮されています。牧草飼育の牛肉は、人間が摂取しにくい野菜の栄養素を摂りやすくしてくれます。牛の本来の主食は、米でも麦でもなく牧草です。草を食べる動物は、草から栄養素を吸収する能力が他の動物に比べて高いので、牧草牛はコエンザイムQ10など緑黄色野菜の栄養素を身体にたっぷり吸収しています。しかも肉類は野菜に比べて消化しやすく体内吸収も早い。野菜嫌いの子供たちには、牧草で育った牛肉を食べさせてあげましょう。牧草牛は「野菜不足を補うことができる肉」。意外に思われるかもしれませんが、これは事実です。


  • 大自然でのびのび育った健康牛
  • 鉄分やビタミン類がたっぷり
  • 太りにくい体を作る共益リノール酸
  • 低カロリー・低コレステロール・低脂肪